宇都宮市にある西川レベックス工場見学。羽毛ふとんの西川には絶対のこだわり。その真髄を見た!
羽毛布団おすすめ商品
2024.09.21
9月17日、同業の仲間と西川の羽毛ふとん工場「西川レベックス」に見学に行ってきました。
栃木県宇都宮市の工業団地にあります。
新幹線を東京で乗り継ぎ、初めての東北新幹線、初めての北関東でした。
宇都宮は東京から新幹線で約50分。
思ったよりも遠かったです。
東京ドームよりも広い敷地面積
まずは事務所で説明を聞きます。
1957年創業の工場、1974年から羽毛布団の製造を始めたそうです。
その敷地はなんと14,000坪!(東京ドームよりも広い)
当時は1年間で1,000枚程の製造でしたが、現在は1日で1,000枚製造しています。
1983年より羽毛原毛の洗浄も開始し、一気通貫で羽毛ふとんの製造を完結できるようになりました。
何棟か建つ工場の間を抜け、まずはソーラーパネルの説明から。
現在5,000枚程のソーラーパネルを設置しており、工場の必要電力の1/3程を賄っているそうです。
発電量は目で見えるようになっています。
ウルトラファインバブルを精製
こちらの装置を使って羽毛原毛を洗う「ウルトラファインバブル超軟水」を精製します。
この水で洗うと、デリケートな羽毛が傷みにくく洗剤の使用も最小限に抑えられるということです。
右の白い塊が羽毛の原毛。
一見固そうですが、中身は羽毛なので押すと弾力があります。
原毛の洗浄
こちらの装置で洗浄していきます。
洗剤を使うのは一度だけ。
その後はウルトラファインバブル軟水のみで洗浄します。
排水がきれいになるまで何度も洗浄を繰り返します。
1回羽毛を洗うのに8トン程水を使うと仰っていました。
洗浄後の排水がどれくらいきれいになったか、その透明度を確認します。
長さ1000mmの透視度計に排水を入れ、底にある十字マークがはっきりと見えればOK。
一般的には「3」程度見えれば大丈夫ですが、西川の羽毛布団は「5」のレベルまで洗浄します。
また、私たち専門店が扱う羽毛布団は長さ1500mmの透視度計を使い、「5」レベルまで排水がきれいになるまで洗浄します。
これは業界最高水準です。
もちろんキレイに洗った方が、ニオイも無くなりますし羽毛のパワーも発揮できます。
冷却除塵機。
遠心力でゴミを飛ばします。
その後、「乾燥」「除鉄」された羽毛は「選別機」へと送られます。
まだまだ羽毛加工工程の半分にも達していません。
こちらが羽毛の選別機です。
プラズマクラスターを取り付けたキレイな空気を吹き込み、風の力で羽毛を選別していきます。
大きくて軽いふんわりとした質の良いダウンは遠くまで飛んでいきます。
スモールフェザーや軸の太いラージフェザーは重いので手前に落ちます。
これできれいな羽毛(ダウン)が完成します!
フレッシュアップ加工
しかし、ここからが西川の羽毛が西川の羽毛たる所以です。
さらに羽毛の膨らみを回復させる工程へと移っていきます。
出来上がったキレイな羽毛に再度水を掛け、110~120℃の熱風を吹きかけます(高温スチーム処理)。
この処理をするとダウンを大きく膨らませることができ、より良質なダウンにすることができます。
その羽毛をさらに目の細かい除塵機に掛け、不純物やファイバーを取り除きます。
そして再度通し選別を実施。
本来の膨らみを取り戻したダウンをもう一度風で吹き上げ、より良質な羽毛だけを選別します。
最終工程を経て使うことができるダウンは、60kgの原毛が20%減ってしまうそうです。
でもこの羽毛の質が羽毛布団の出来栄え(保温力、嵩高性)に直結します。
長く快適に使えるかも左右しますので、最も大事な工程といえると思います。
いよいよ羽毛ふとんに!
こちらは、羽毛布団の側生地を縫製している場所。
生地の裁断→マチの取り付けなどを行っています。
羽毛の吹き込み工程。
ここで羽毛と側生地が一つになります。
一マスに付き何gか確認しながら、人の手で吹き込んでいきます。
羽毛ふとんがいっぱい!
これから需要期になっていきますので、工場は忙しそうでした。
箱詰めも人の手で。
段ボールは機械で成型しますが、大切な商品を詰めるのは人が行います。
出来上がった羽毛布団が、各店舗に配送されていきます。
快眠倶楽部限定 ゴア羽毛ふとん
この西川の工場で特別に作って頂いた羽毛布団をご紹介します。
快眠倶楽部加盟店だけのオリジナル商品で、一般には出回りません。
側生地には綿ではなく、リヨセル100%を使用。
すごく軽い仕上がりになっています。畳んで袋に入った状態でも他の羽毛よりもかなり軽く感じます。
掛けた時の身体への負担感がなく、快適にお使い頂けますよ。
ゴアラミネート加工ですので、ダニやホコリが入らずとっても清潔♪
喘息、アトピーなどアレルギー体質の方にもおすすめです。
羽毛はフランス産ホワイトダウン95%。
「KING OF DUCK」と呼ばれる希少な「ミュラーダウン」を採用。
南フランス・スペインとの国境付近のピレネー山脈付近で生育されている、高品質で希少なダック種です。
ダウンパワーはDP410。
保温力は抜群です!
衿元フィットキルトで衿元・足元が細かくなっているので、長年使った時の羽毛の偏りを防いでくれます。
都市部のマンションでもちょうど快適にお使い頂けますよ!
もちろん戸建てのお住まいでも暖かくお使い頂けます。
こだわりの詰まった「西川ダウン」で、この冬は快適に眠りませんか??
シングルとダブルをご用意しています。
愛知県西尾市が本店、名古屋に2店舗、大阪にも1店舗ございますので、お近くの店舗にお出かけください!
お待ちしています。
愛知県三河地方、安城・岡崎にお住まいの方はこちら。
睡眠ハウスたかはら (西尾本店)
445-0812 愛知県西尾市道光寺1-1-7
TEL 0563-54-6688
名古屋・日進・みよし周辺にお住まいの方はこちら。
オーダーメイド枕とマットレスの店 寝蔵 NEGURA (名古屋平針店)
〒468-0011 名古屋市天白区平針3-709 ロイヤルハイツ平針1F
TEL 052-800-0531
北名古屋・清洲・一宮にお住まいの方はこちら。
オーダーメイド枕とマットレスの店 寝蔵 NEGURA (名古屋西店)
〒451-0014 愛知県名古屋市西区又穂町3丁目20 永安ビル1C
TEL 052-528-4307
大阪・神戸にお住まいの方はこちら。
オーダーメイド枕とマットレスの店 寝蔵 NEGURA (大阪堀江店)
〒550-0015 大阪府大阪市西区南堀江2-1-17 エーデルブルグ1F
TEL 06-6539-8388
この記事を書いた人
睡眠ハウスたかはら 4代目高原 智博
睡眠ハウスたかはら 4代目高原 智博
1981年生まれ。
名古屋大学経済学部卒業後、三菱UFJ銀行入行
法人営業、人事部を経て退職、(株)たかはら入社。
2018年、寝蔵NEGURAを名古屋に2店舗オープン。
2020年、初の著書「LEGACY REVIVAL」を上梓。
2021年、寝蔵NEGURA大阪堀江店をオープン。
睡眠の大切さを広めるべく活動中。
中小企業診断士。